どこにもいない

登校して真っ先に職員室の座席表を見に行きました。
当たり前のようにA先生のもB先生のもT先生のも座席と名前はありませんでした。

知ってたけどやっぱり心では理解したくないのか･･･一人で落ち込んでました。
癖で登校途中の生徒に混じってA先生が来るんじゃないかと窓から覗いて現実を思い出して落ち込みました。


A先生、あのね。
今日A先生がいない新学期が始まったんだよ。
離任式でA先生の名前が出た時また現実を突きつけられたようで頭がくらくらしたよ。
A先生のいないコース･･･学校はやっぱりとても味気なくて、色彩にかけてるんだ。
私ね、今でもふらーっと職員室から出てきたり図書室で本を探してるんじゃないかって思うんだよ。
でも、先生の姿は見えなかったし勿論声なんて聴けなかった。


2年前の12月に今年の懺悔といって心友が送ってくれたメールを思い出しました。
あの頃、お互いに余裕がなかったよね。

どちらの恋が辛いか辛くないかなんて判らない。その人の感じ方しだいだからね。
でも、やっぱり思ったのは学校にいれば姿を見ること、声を聴くことが出来てもいずれこうして離れる時がくると全部なくなっちゃうんだよ。
立場が違うとメールアドレスの交換なんて出来ないし･･･ましてA先生は公私はしっかり分けている人だったし･･･泣いて好きといっても、私はひとりの異性としては全く見てもらえないの。
気持ちを口に出していえたことだけでも幸せっていう気持ちに嘘はないの。
でも、私･･･もっともっともっと欲張りな人間なんだ。
少なくてもA先生のことに関してはとってもとーっても欲張りな人間なんだ。