所詮、私なんか･･･

フルート少年が、「①先生と生徒②同性③親と子④看護師と患者の恋愛で一番嫌なのは？」って訊かれました。

私は別に相思相愛なら、別に構わないと思っています。
･････敢えて言うなら③が嫌かも、とは思いましたが；


①とか別に普通じゃん？


そう私が言ったら、彼はとても驚いた表情をしました。
哀しかったのはその表情の中に軽い「軽蔑」が入っていたこと。


なんで？


人を好きになるってこんなに難しいんだろ？

言ってやりたかった、大声で。

「私はA先生が好きなんだ」って。

悔しかった。
彼には私の気持ちは当分理解してもらえそうにない。


私だって分かってる。
所詮私にはA先生は高嶺の花。
伝えたくても駄目。知ってもらいたくても、駄目。
届かないことくらい知ってる。


いや、違う。
伝えられないんだ、怖いから。
知ってもらいたいと思う反面、知られたくないと思う。
私が私を阻んでいるんだ。
私は臆病で小心者で醜いから。


綺麗な恋愛をしていたいから
いつもちょっとしたことで喜んでいたいから
一途でいたいから―――。